11月12日放送 #78 日光山輪王寺

11/12放送 #78

テーマ: 日光山輪王寺

案内人①:菅原 道信さん(日光山輪王寺 教化部長)

案内人②:人見 貞典さん(日光山輪王寺 三仏堂副執行)

案内人③:黒子 隆寛さん(日光山輪王寺 大護摩堂役僧)

案内人④:雜賀 匡円さん(日光山輪王寺 大猷院役僧)

○今回の発見!

・日光山は、奈良時代に勝道上人によて開山された。以来神様と仏様が同居する聖地となった

・平安時代になると三仏堂、常行堂が創建された

・鎌倉時代になると、日光三所権現信仰が盛んになる 「神」・・・男体山・女峰山・太郎山 「仏」・・・千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音

・江戸時代になると、徳川家康、輪王寺には、徳川家光が祀られる

・明治になると、神仏分離により、神社と寺が厳しく分けられた

・輪王寺は、「紋」をキーワードに巡ると発見が多い

・黒門 (重要文化財)の紋は、菊の御紋。輪王寺は、江戸時代に皇室の方が住職を務めた門跡寺院

・三仏堂 (重要文化財)は、木造建築のお寺では東日本最大級

・三仏堂の屋根の家紋は、三つ巴の紋 神社に多い紋だが、かつての神仏習合の名残

・かつて三仏堂は二荒山神社と隣接して建っていた 移築した際も三つ巴の紋が残された

・門跡寺院の証である菊を4つに割った御紋(四つ割り菊)が見られるのは、全国で輪王寺だけ

・金堂の額は約六畳(1部屋並み)

・三仏堂の三体の仏像も建物修理と一緒に修復された 千手観世音菩薩と馬頭観世音菩薩は京都で修理された

・三仏堂の天井近くには、東照三所権現 阿弥陀如来・薬師如来・釈迦如来も祀られている

・勝海舟・奉納 「疫病退散・災難・災害除け掛軸」を公開中 勝海舟直筆 ~2021年11月30日(火)まで

・勝海舟は、日光に別荘を持っていて度々日光を訪れていた

・仏様は下から仰ぎ見ると目線が合うようにおられる 下から見上げながらお参りすることが正式なお参りの仕方

・三仏堂ご本尊 仏様の高さは約7.5m 木造の仏像では最大級

・輪王寺は、昔から家族信仰の寺として栄えてきた 右の千手観音様が父親、中央の阿弥陀如来様が母親、左の馬頭観音様が子ども 

・輪王寺のもうひとつの役割は、日本の中心を富士山と考えた場合、輪王寺は北東に位置している 北東は鬼門 邪気が入ってこないよう輪王寺三仏堂は国の平和を祈る寺でもある

・毎朝7時半に365日1日も欠かすことなく国の平和を願い祈祷している

・大護摩堂は、個人の祈祷が行われている 大護摩堂には三十尊の尊像がある 中央には七福神が祀られている

・大護摩堂の隣の護法天堂は重要文化財

・七福神は、輪王寺53代目住職の慈眼大師 (天海大僧正)が世に広めた

・輪王寺大護摩堂では七福神巡りが一か所でできる珍しいお堂

・輪王寺大護摩堂 天井画 大昇竜 吉原北宰氏(国指定彩色保存選定技術保持者)作 金とプラチナで描かれている

・常行堂 (重要文化財)は、もともと修行道場だった 常行三昧という90日間仏様の周りを歩きながら念仏を唱える修行が行われていた

・法華堂では、常座三昧という90日間座ったまま念仏を唱える修行が行われていた

・二つ堂 【常行堂と法華堂】 (重要文化財)をつないで造られている 比叡山延暦寺を模して造られた 全国で二つ堂があるのは、2か所のみ

・比叡山延暦寺では今も常行三昧・常座三昧が行われている

・常行堂には、宝冠阿弥陀如来 (重要文化財)平安時代末期の仏像が祀られている 孔雀に乗った阿弥陀如来は全国で唯一 孔雀は癒しと解毒の意味を持つ(コロナ禍に最適)

・邪鬼の中には、源頼朝の歯の骨が入っていると言われている 常行堂は、源頼朝に信仰されていたので「頼朝堂」とも呼ばれていた

・輪王寺大猷院仁王門 (重要文化財)の最初の門「仁王門」には葵の紋

・仁王門には麒麟(空想上の動物)の彫刻 東照宮でも見られる 大猷院の門には様々な動物が隠れている

・神奈川県の根府川石(通称:雨降りの石)が使われている 雨が降ると赤や青など色が変わる 晴れているとコンクリートのような色

・輪王寺大猷院二天門 (重要文化財)は、東照宮の陽明門より大きい門

・輪王寺大猷院夜叉門 【牡丹門】 (重要文化財)の烏摩勒伽は破魔矢の発祥で持ち主

・烏摩勒伽の膝には象がいる 膝小僧の由来と言われている

・輪王寺大猷院拝殿 (国宝)は、64畳

・天蓋の有無で神社・寺院の判別ができる

・昔は天蓋の下は将軍しか座れなかった(パワースポット) 

・右が狩野探幽筆 拝殿大羽目の唐獅子 左が弟の永真安信筆 拝殿大羽目の唐獅子

・天井にも狩野派が描いた140枚の龍

・現在、家光公の御尊像の10年ぶりの御開帳期間 家光公三七〇年御遠忌 家光公御尊像 御開帳 ~2022年3月31日(木)

       
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