10月8日放送 #74 きびがら細工

10/8放送 #74

テーマ: きびがら細工

案内人:増形早苗さん(栃木県伝統工芸士 きびがら工房)

○今回の発見!

・鹿沼ほうきときびがら細工の原材料は、ほうき草。イネ科の一年草で中国から日本に渡って来た事から「唐きび」とも言う 箒にされるために改良された草

・収穫したほうき草のうち、箒になれるのは約2割 きれいで虫食いがなくてとこだわるとどうしても少なくなってしまう

・鹿沼でほうき草を生産しているのは3軒のみ

・きびがら細工には、表情をつけないようにしている。見た人に表情を想像してもらうため

・きびがら細工は、昭和39年に早苗さんの祖父。青木行雄さんが干支のきびがら細工を製作し始めた。干支以外では、大正時代に箒職人が作ったのが始まり

・鹿沼箒の特徴は、ハマグリ型 ハマグリ型は職人が箒の丈夫さを追求した結果 30~40年使用可能

・昔は鹿沼に約千軒の箒屋さんがいた

・水はけのいい鹿沼土がほうき草の栽培に適していた そのため、農家が副業で箒作りをはじめたことが最初と言われている

・鹿沼箒は日本一!と言われていた

・明治十年に内務卿(大臣)から褒美を受けた「製美ニシテ弱ナラズ旦価ノ責ナラザルヲ以テ家常ノ実用に適ス」

・現在、鹿沼で伝統の鹿沼箒を作れるのは早苗さんだけ

・鹿沼箒には裏表がある 表を自分に向けると腰を曲げなくても掃けるように作ってある

・箒の柄には江戸和竿の技を取り入れている

・旦那さんも伝統工芸士 江戸和竿師「竿ます」 増形 智志さん さくら市出身の和竿士

・江戸和竿は、奥さんに釣りに行くことを隠して出かけ、実は釣りに行っているというところ。そのため、袖に隠せる大きさが粋だった

・鹿沼箒を作る職人の為の道具カラサキ ハマグリ型を作る職人だけが使う道具

・キビガラ細工は箒の端材で作られるもの きびがらとは、箒草のがら(捨てる部分)のこと

・キビガラ細工は魚網で編まれている 編み方は鹿沼箒のハマグリ型を応用している

・きびがら細工も鹿沼箒も糸の端は縛らない “からげる”だけ 縛らなくてもほどけない技がある

・きびがら細工には設計図も虎の巻も無い すべておじいちゃんの頭の中だけ

・きびがら細工「木のふるさと伝統工芸館」TEL:0289(64)6131 その他、各種セレクトショップ(HP)で販売中

・鹿沼箒 オーダーメイド 2万円~ (問)きびがら工房 TEL:0289(64)7572

・江戸和竿 東玉川「ひょうたんや」大塚「関釣具店」で取り扱い (問)竿ます TEL:050(3699)3470

       
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